国会議事堂内で『真善忍展』=英国

2012/12/26
更新: 2012/12/26

英国国会議事堂内の通路に展示された『真善忍展』、18日の開会式で(大紀元)

【大紀元日本12月26日】12月17日から20日にかけて、壮麗な英国議会の建物の中で、『真善忍展』が展示された。委員会室に入る途中の通路で、会議に参加する議員、政府高官、コミュニティー団体の代表者、市民が頻繁に行き来する場所だ。議員がスポンサーとなって異なる慈善事業団体が毎週展示している。国際的な性格の展示内容のため、外務省の審査を経て申請が認可され、4日間の展示が決まった。

展示会のスポンサーとなったアンドリュー・ジョージ議員(自由民主党)は、なぜ議会内にこの展示会をもたらしたのかという質問に対して、次のように答えてくれた。

「議員の見聞を広げることが大切だと感じているからです。迫力のある展示ですよね。 世界の他の場所の議会では恐らく受け付けない、展示会の伝える情報を、英国の民主主義を司る議会が受け入れることが肝要なのです。

英国議会の立法者が避けることなく認識して 欲しいと願い、この展示会のスポンサーとなりました。文化、信念、そして芸術の感性の領域に及ぶため、多くの人の目が開くことと思います」

真善忍展は2004年から世界的に展示されてきた。 芸術家が自分たちの能力を活かして、精神修養の気功である法輪功の体験を記録するためにプロジェクトに加わった。

ほとんどの芸術家は中国人で、1999年に始まった迫害の犠牲となった者もいる。中国大陸には才能に恵まれた 芸術家が多くいるが、基本的な自由が否定されているため、この展示会に参与することができない。

西洋の油絵の手法を採り入れた絵画が主なコレクションだが、表面的な明暗技術よりも、主題の真髄を表現することを重視する中国の水墨画も含まれている。

ジョージ議員は、董錫強(ドン・シーチャン)制作の「孤児の涙」に感動。多くの法輪功学習者同様、この少女の両親も強制労働所で亡くなり、少女に残された者は遺灰の入った箱と父親の上着だけだ 。両親の臓器は摘出されたかもしれない。

「真に迫り、表現力に富んでいます。ここで象徴されているものに気づかない人はいないでしょう。強く胸に刺さる作品です」

同議員は、真善忍展に関与でき、光栄に感じると語ってくれた。

(デミアン・ロビン/翻訳・鶴田)