【大紀元日本3月30日】米紙ワシントン・ポストは27日、米国は豪州北西部の領土であるインド洋上のココス島に、無人偵察機グローバルホークの配置を検討していると報じた。実現すれば2015年めどに実戦に参加できるという。
同島には約600人が居住している。ココス島はインド洋上のディエゴ・ガルシア米軍基地を代替するとも報じられた。
AFP通信は豪州のスミス国防相の発言を引用して、ココス島米軍基地は米豪両国の同盟関係が生み出した長期計画であると報じた。
BBC中国語版は、「米国は近年、軍事戦略の重心を東南アジアに移転し始めている。今回の計画は、アジア太平洋地区での米軍事配置を強化する計画の一部に過ぎない。しかし、すでに中国政府の機嫌を損なった」。
米国政府は、米豪両国の軍事協力は、区域内での双方の利益を守るためと説明している。一方、専門家は、軍事力を強化し続けてる中国をけん制する狙いがあるのは明らかだと指摘する。
去年11月、オバマ大統領が豪州を訪問する際に、豪州北部のダーウィン地区に2500人の米陸軍を段階的に派遣すると公表した。BBC中国語版によると、その第一陣の250人は4月に現地入りする予定。
もし、米軍偵察機またはグローバルホークなどの無人偵察機がココス島から飛び立つ場合、東南アジアや南アジアの上空までに飛行できる。中国と関連諸国の間で領土権争議のある南シナ海も範囲内だ。
BBC中国語版によると、豪州の西海岸地区のパースは将来、米国の空母および原子力潜水艦の軍事基地になる可能性がある。また、豪州政府は米国側に対して、東海岸のブリスベンでの新たな艦隊基地の設置を提案しているが、米国は慎重に検討している。双方は、米国はあくまでも豪州での施設を利用する、軍事基地を新た建設することはない、と強調している。
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