ラオス当局、中国人200人の入国拒否 検疫の書類を不所持

2020/11/07
更新: 2020/11/07

ラオス当局筋によると、ラオスの中国との国境にあるラオス当局は、11月1日、200人あまりの中国人の入国を拒否した。中共ウイルス(新型コロナウイルス)に関する検疫書類を所持していなかったたためだという。

中国からの人々は、ラオスへの新たな入国条件である中国側の施設で14日間隔離されてことを示す必要書類を持たずに入国を試みたという。Luang Namtha県の防疫管理担当者が11月3日、ラジオフリーアジアに語った。

同関係者は「書類がなければ、ラオスに入国することはできない」「今回、彼らは何も持っておらず、一人も入国を許可しなかった」と述べた。

11月1日、ラオスは中国からの渡航者に対する入国政策を開始した。一部のラオス市民は緩和された検疫政策に懸念を示していた。ラオス当局は以前、中国と国境を接する北部国境税関を厳重に封鎖していたが、最近緩和していた。

ラオス国境当局者は、ラオスに入国しようとしている中国人は、観光客として入国したり、仕事を探したりしているのではないかとみている。

ラオスへの入国ビザの新規則では、中国人は領事館かラオス外務省を通じてビザを申請しなければならない。ラオス国内のホテルやその他の住居での登録証明書を提示して、旅行者は中国の隔離施設で14日間滞在し、さらにラオスに到着後も検疫を受けなければならない。

ある住民は、「中国人が許可なく入国していたら、もちろん私たちは心配する」とRFAに語った。「ただし、訪問者が適切な窓口を介して入国し、検疫とテストを受けているなら、そう心配はしない」と付け加えた。

以前の報道によると、国境制限が緩和される前、少なくとも34人におよぶ2つの中国人の一段がラオスに不法入国した。7月、そのうちの1人は検問所を通過した後に逮捕され、強制送還された。さらに、当局は中国移民19人を拘束し、中国側の国境当局に引き渡した。

(翻訳編集・佐渡道世)