【大紀元日本4月26日】有毒重金属クロムを含有するカプセルが報道された後、河南省、陜西省でカプセルの大量廃棄が発見された。カプセルメーカーが証拠隠滅を図り、在庫処分を急いだとみられる。市民から当局の監視管理が行き届いていないとの声が出ている。一方、体の不調を訴える薬剤カプセル使用患者も現れた。
国内紙によると、18日に陜西省西安市の山や河南省新鄭市の麦畑に大量の空のカプセルが廃棄されているのが発見され、21日には鄭州市内の排水溝に約300メートルにわたり各種カプセルが発見された。溶けたカプセルの色が排水溝を緑色に染めたほどだという。
鄭州市薬品監査部門が、有毒物質クロム含有のカプセルは発見されていないと発表したばかりだった。
河南省及び市の食品薬品監視管理局を含む関係者らが現在、廃棄されたカプセルの分析などを行っており、公安機関も調査に乗り出して出所の特定を急いでいるという。
一方、排水溝に廃棄されたカプセルについて、周辺の市民は、薬品を作る小さい作業所が数カ月前すでに閉鎖されたが、闇で粗悪品の薬剤カプセルを製造する者がいる可能性があると懸念した。
衛生部の専門家は「一日6錠の服用なら問題ない」と発言している。
(翻訳編集・余靜)