【大紀元日本5月29日】不法に逮捕された河北省在住の法輪功学習者・王暁東(42)さんの釈放を求めて、住民300人が連名で陳情書を提出した出来事は新な展開を見せた。これまで村民らに強硬的態度をとってきた地元政府が一転して譲歩する姿勢を示した。
同省泊頭市近郊の農村部で教師として勤める王さんは法輪功の修煉を止めないとして、繰り返し監禁・拷問を受けてきた。妻は当局の圧力に耐え切れず彼と離婚した。今年2月25日、王さんは再び強制連行された。村の全住民300世帯は彼の無実と釈放を訴え、現地政府に陳情書を提出した。
大紀元が入手した情報によると、同陳情書は中央政治局で回覧され、指導部に衝撃を与え、「歴史を変える出来事になるかもしれない」との認識が指導部内で広がっていることが分かった。
こうした背景に、検察側は「証拠不足」を理由に、王さんの案件を現地公安局に差し戻して再調査を命じた。
ここ最近、法輪功学習者の不法逮捕を抗議する市民が増え続けている。
秦皇島市昌黎県ではこのほど、2千人以上の市民が連名で、監禁されている法輪功学習者・周向陽さんの釈放を求めている。周さんは2003年に9年間の懲役刑を処されて、拷問により幾度も重体に陥り危篤状態を経験した。
昨年10月、遼寧省朝陽地区の住民は現地政府に連名で書簡を寄せ、法輪功学習者・張国祥さんの釈放と押収された高額の金銭の返却を求めた。
昨年11月、遼寧省撫順市清原県の裁判所で法輪功学習者・鄭洪英さんの法廷審理が行われ、住民らは陳情書で、「良い人を監獄に閉じ込めるべきではない」と訴えた。
そして3月17日、黒竜江省ハルピン市の阿城区裁判所で4人の法輪功学習者の法廷審理が行われた。5人の弁護士は「無実な良い人が罪を着せられ裁判にかけられれば、わが国の未来は絶えてしまう」と述べた。
米国在住の中国政治評論家・曹長青氏は、「当局の圧制にじっと我慢し、心中の怒りを口に出せない中国人は変わりつつある。彼らは一丸となって公正を求めるようになった。そのうち、中共政権は太刀打ちできなくなるだろう」と評した。
広東省在住の人権弁護士・唐荊陵氏は、「これは正義と邪悪の戦い。中国人が目覚める過程である」と語った。
13年前から、江沢民前国家主席が発動し推進めてきた法輪功弾圧。温家宝総理は幾度も指導部内で弾圧の停止を提起したとこれまで内部情報筋は報じている。総理の思いがいかなる結果に結びつくのだろうか。
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