[香港 25日 ロイター] – 香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は25日、施政方針演説で「混乱から政治システムを回復すること」を政府の優先事項に掲げた。景気回復や住宅危機に対する抜本的措置への言及はなかった。
施政方針演説は、長官が香港経済再生を巡る会談で本土を訪問した影響で1カ月以上延期されていた。
長官は、演説の大半を秩序の回復と中国の国家の安全を守る必要性に費やした。
「過去約1年間、香港は本土返還以来最も厳しい政治状況を経験した。最も差し迫った優先課題の1つは、混乱から憲法秩序と政治システムを回復することだ」と強調した。
また、外国の政府や議会が香港の問題への干渉を強めていることを批判。中国の国内問題であり、そうした行動は国の安全を脅かすと指摘した。
中国の国旗と国歌を尊敬するよう若者の教育プログラムを開始することも明らかにした。香港の若者は昨年のデモで中心的役割を果たしていた。
若者の「道徳的発展」を優先することや、「国のアイデンティティーと国家の安全の意識」を強化することも強調した。
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