中国の臓器狩り 106名米議員、米政府に情報公開を要請

2012/10/06
更新: 2012/10/06

9月12日、米下院の公聴会で臓器狩りについて発言するスミス議員(撮影:文忠/大紀元)

【大紀元日本10月6日】米民主党と共和党議員合わせて106人が4日、連名でクリントン国務長官に書簡を送り、米政府が所有する囚人対象の「臓器狩り」の資料公開を求めた。また中国共産党に対して同事件の操作をやめるよう呼び掛けた。

書簡では、米国をはじめとする各国の医学界が臓器の不正入手や移植技術の濫用にますます注目していることに言及し、特にそれらが頻発し深刻化していると指摘した。2001年、中国の医師・王国斉氏が米下院で、自らが死刑囚からの臓器狩りにかかわったと証言して以来、中国の臓器狩りをめぐる多くの証拠が浮かび上がっているという。

書簡は先月12日、米議会で行われた中国の臓器狩りについての公聴会にも言及している。同会では、中国の病院と医者は、法輪功学習者やウイグル人、チベット人、非公認キリスト教信者を含む囚人から生体臓器奪取を行っていると証言されていた。

さらに議員らは、今年2月に成都の米総領事館に駆け込んだ王立軍・前重慶市副市長(懲役15年の判決を受け現在服役中)が米側に渡した資料の中に、法輪功学習者の臓器奪取に関する情報が含まれている可能性が大きいと指摘。「もし米国がこれらの証拠を受け取ったならば、それらをすべて公開し、この恐ろしい臓器奪取の悪行を制止するよう措置を講じるべきだ」とした。

先月18日にも、ジュネーブで開かれた国連人権理事会第21回会合で、国際教育発展組織(IED)やイタリアのNPO組織が、中国当局が法輪功学習者を拷問し、臓器奪取を行っていることを報告し、国連に緊急調査を要請していた。

(記者・董韵、翻訳編集・余靜)