【大紀元日本1月15日】中国政府寄りの発言でたびたび物議を醸し出している香港のアクション俳優、ジャッキー・チェンはまた持論を繰り返した。「アメリカは世界最大の汚職国」とテレビで発言し、ネット利用者から反発を食らった。
ジャッキーは11日、フェニックステレビの番組で中国の発展を絶賛し、「中国は強くなったから海外からやり玉に挙げられている」と語った後、「(汚職問題が)改善されている。我が国が絶えず進化していると私に分かっている」との持論を展開した。
さらに、「汚職は全世界にある。アメリカにはないのか?世界最大の汚職国だよ」「世界の経済不況は米国のせいだ」、「アメリカで聞かれても同じように答える」とアメリカへの批判に熱を上げている。
同発言を聞いた番組の司会者は爆笑しながら、「ジャッキーは駐米大使になるべきだ」と皮肉のコメントを入れた。
今回の発言について、ワシントン・ポスト紙のコラムニストであるマックス・フィッシャー氏は記事で、ジャッキーの発言は中国国内の反米感情と民族の劣等感を反映しているから、全く気にする必要がないと一蹴した。
インターネットでもジャッキーの発言に「ジャッキーは共産党員か」、「プロ級の恥知らずだ」など利用者からのあきれた声が寄せられている。また、広東省の週刊紙、南方週末の記事を書き換えたとして、政府メディアを批判した台湾出身の女優伊能静を引き合いに出して、「同じ芸能人なのに、なぜこんなにも違うか」と批判している。
(翻訳編集・高遠)