偽札被害に遭った余さん(華西都市報よりスクリーンショット)
【大紀元日本7月29日】最近中国では偽札が流通しており、悪質な集団による計画犯罪も明らかになっている。華西都市報は近日起きた、果物農家の被害を報じた。
23日早朝、四川省涼山州の果物農家の余述平さんは、収穫したおよそ1トンの梨とブドウを卸売市場に運び、販売の準備をしていた。
この日はなぜか繁盛した。お客の手からは100元札が出され、梨やブドウが飛ぶように売れた。30分も経たないうちに、梨27箱、ブドウ20箱が売れた。
一息ついた余さんは紙幣に目を落とした。受け取った32枚の100元札すべてに「HB」で始まる識別番号が印刷されているのに気付いた。最近、中国では偽札の流通が報じられており、その多くは「HD90」「HB」「FA」で始まると警察当局らが注意を喚起していた。
偽札の被害に遭ったと感じた余さんは、市場関係者に犯人捜査の協力を求めた。結果、十数人の「客」のうち4人が警察に逮捕された。
その後、余さんと偽札を使用した者との示談が成立し、2000元が余さんの手に戻った。
この騒動を報じた華西都市報は、犯行グループは単独で販売している余さんを狙い大勢で押しかけて忙しくさせ、偽札に気づくのに遅れが出るよう計画していたのではないか、との警察の見方を伝えた。
(翻訳編集・孫)
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