[国連 23日 ロイター] – ムニューシン米財務長官は23日、中国との閣僚級による通商協議を再来週に開催することを明らかにした。また、中国当局者らが米農業地帯の視察を中止したことについて、単なる延期で大きな問題ではないとの認識を示した。
財務長官は先に、国連総会の場で記者団に対し、米中通商協議が来週ワシントンで再開されると述べていた。しかし、FOXビジネスのインタビューで、自身とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表、中国の劉鶴副首相による協議は「実際は来週ではなく、再来週に開催する」と訂正した。
また、中国による米農産品の購入は「良いニュース」で「善意のしるし」だと評価した。
中国側が米農産地帯の視察を中止したことについては「最適なタイミングでは必ずしもないと判断した。そのため、われわれの通商協議後に日程を再調整する見通しだ」と説明した
ムニューシン氏はこれより先、記者団に対し、視察中止は米政権が要請したと明らかにしていた。
その場に同席したトランプ大統領は、ムニューシン氏に対し、なぜ視察中止を要請したのかと尋ね、貿易問題で混乱が生じることを避けたかったとの説明を受けると「それはそうだが、中国には農産物を購入して欲しい」と即座に答えた。
さらに中国は大量の米農産物購入を約束したとし、早急に中国に出荷すると説明した。
トレーダー2人によると、中国の輸入業者は23日、約60万トンの米国産大豆を購入した。10─12月に太平洋岸北西部の輸出ターミナルから出荷される予定という。
※内容を追加しました。
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