中国政府系シンクタンク報告書 「北京は人類の居住に適さない」

2014/02/17
更新: 2014/02/17

【大紀元日本2月17日】上海社会科学院(政府系シンクタンク)などが共同作成した「国際都市青書:国際都市発展報告(2014)」が12日に発表され、その中で「北京市の大気汚染の指標は限界レベルに迫り、人類の居住に適さない」と報告した。

同報告書は、ニューヨーク、東京、ロンドン、パリなど世界40の主要都市を、経済、社会、文化、治安、生態、空間など6ジャンル18項目の指標でランク付けした。

環境を表す生態指標に関して、北京市はワースト2位となり、「環境問題は都市発展の最大の障害となった」「人類の居住に適さない」などと結論づけた。最下位のモスクワが選ばれた理由は「厳しい寒さと長い冬シーズン」。また、上海は36位、香港は34位、いずれもワースト10にランクインした。最上位はスウェーデンの首都ストックホルム。

また、北京市の健康指標、安全指標も平均を下回ったことから、公共衛生サービスの不足、楽観視できない市民の健康状況、高い犯罪率などの社会問題が指摘された。

都市の向上力を測る指標では、東京は最上位で、ロンドン、パリ、ニューヨーク、シンガポールは2~5位を占め、上海と北京はそれぞれ21位と31位となった。

(翻訳編集・叶子)