【大紀元日本4月10日】香港のオークション会場で8日、2875万香港ドル(約3億8千万円相当)で落札された名画が、清掃作業員にゴミと間違えて捨てられた可能性が浮上した。9日付の地元各紙が伝えた。
報道によると、中国政府系大手・保利オークション香港支社は5日から4日間、湾仔(ワンチャイ)のグランド・ハイアットでオークションを開催。落札された約2000件の芸術品の中に、中国系アメリカ人で著名な水墨画家・崔如琢氏の作品「山色蒼茫醸雪天」が含まれていた。2875万香港ドルで落札された同作品が、オークション終了日の8日、会社側はなくなったことに気づき、警察に通報したという。
警察が防犯カメラの映像を分析したところ、清掃作業員がこの名画をごみとして運んでいる場面が確認できた。絵画はほかのごみと一緒に、すでに郊外の埋め立て地に廃棄された可能性が高い。
警察は徹夜で埋め立て地を捜索したが、9日の時点ではまだ見つかっていないという。
崔氏の絵画は国際的にも高く評価されており、静岡県伊東市には「崔如琢美術館」がある。
(翻訳編集・王君宜)