2014年世界10大ニュース

2014/12/19
更新: 2014/12/19

【大紀元日本12月19日】今年も残りわずかの中、大紀元は今年の世界10大ニュースをまとめた。

1.西アフリカでエボラ出血熱流行、死者6千人超す

今年2月にギニアで始まり、その後シエラレオネ、リベリアに拡大したエボラ出血熱。8月、世界保健機関 (WHO) は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言、上記3カ国政府も相次ぎ「非常事態宣言」を出した。WHO12月10日付の最新統計では、約1.8万人が感染、その内6583人が死亡、同3カ国に集中している。一部の周辺諸国は国境封鎖、入国禁止の措置を取り、WHOや国境なき医師団、国連などが医療支援対策を強化した。

2.消息不明のマレーシア航空MH370便

3月8日、乗客乗員239人を乗せたクアラルンプール発北京行きのMH370便が、離陸2時間後に消息不明になった。その後、米国やオーストラリア、中国、ベトナム、タイ、フィリピンなどのチームが墜落可能海域で捜索を続けたが、機体の残骸は発見できていない。

飛行するマレーシア航空機、参考写真 (Billy Wilt/Flickr)

3.ロシアのクリミア自治共和国侵攻

2013年から2014年にかけてウクライナ国内で親露派と親欧米派の対立激化を機に、ロシアがウクライナ南部のクリミア自治共和国に侵攻し、今年3月にクリミア併合を宣言した。それを受け、米国、日本、欧州連合が相次ぎ、対ロシア経済制裁を発動した。

ウクライナ反政府デモ (Brendan Hoffman/Getty Images)

4.韓国フェリー沈没事故

4月16日午前8時58分頃、韓国仁川港から済州島へ向かっていた大型旅客船「セウォル号」が、韓国南西部の珍島(チンド)付近の海上で転覆し、沈没した。乗務員29人を含む476人のうち、295人が死亡、9人が行方不明。

11月、乗組員15人全員が遺棄致死罪などで5~36年の実刑判決が言い渡され、そのうち、船長は法定最高刑の懲役36年だった。

沈没寸前のセウォル号からの救出 (Korea Coast Guard via Getty Images)

5.サッカーワールドカップドイツ優勝

サッカー第20回ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で、ドイツが延長戦の末、1―0でアルゼンチンに勝ち、1990年のイタリア大会以来、6大会ぶり4度目の優勝を決めた。

サッカーワールドカップでドイツ優勝 (BULENT KILIC/AFP/Getty Images)

6.マレーシア航空MH17便撃墜事件

7月17日、オランダのスキポール空港発マレーシアのクアラルンプール国際空港行きのマレーシア航空MH17便がウクライナの上空で墜落、乗客乗員298人全員が死亡。当初から「親露派武装勢力が地対空ミサイルで撃墜した」という疑いが浮上。オランダ当局9月8日付の調査報告書は、「高速移動する多数の物体が飛行中の同便に衝突した後、機体が空中分解した」との見解を示したが、ミサイルであるかは明言していない。

撃墜されたマレーシア機の残骸 (BULENT KILIC/AFP/Getty Images)

7.スコットランド独立住民投票

9月18日に実施された、イギリスからのスコットランド独立の是非を問う同住民投票では反対票が55%となり、独立は否決された。

8.米国中心の国際社会がイスラム過激派組織「イスラム国」を討伐

6月29日、イスラム教スンニ派テロ組織ISISが国家として、「イスラム国」の成立を宣言し、世界中のスンニ派イスラム教徒に忠誠を求めている。一方、国際社会は独立国家として認めず、近隣イスラム諸国も地域の安全を揺るがす脅威として危険視している。

米国人戦場記者2人と英国人人道支援活動家1人らの殺害映像をインターネットで公開するなど、その残虐ぶりが国際社会で非難される中、9月以降、米国を中心とする一部の国はその活動拠点シリアで討伐の空爆を展開してきた。現在、約60の国が討伐同盟への参加を表明したとみられる。

9.米中間選挙

11月4日に投開票された同中間選挙で、野党共和党が上下両院とも過半数の議席を獲得し、議会の主導権を握ることになった。それにより、オバマ政権の残り2年間は苦しい政権運営が迫られる。

10.マイケル・ブラウン射殺事件

8月9日、米ミズーリ州ファーガソンで、18歳の黒人青年が白人警察官に射殺される事件が起きた。それを受け、現地では翌10日から抗議行動が始まり、暴動や略奪に発展した。11月24日大陪審が同警官の不起訴を決定したことで、この決定を不服とした数百人のデモ隊が暴徒化し非常事態宣言が出された。

同事件を含め、各地で黒人男性を死亡させた警察官が相次いで不起訴となったことに抗議するデモが13日、全米各地の都市で開催され、数千人が参加した。

(翻訳編集・叶子)