中国産の冷凍ベリーで10人がA型肝炎=オーストラリア

2015/02/18
更新: 2015/02/18

【大紀元日本2月18日】オーストラリア厚生当局は16日、同国で全国規模に流通した食品会社の2ブランドの冷凍ベリーからA型肝炎ウイルスが確認されたとして、リコールを命じた。中国産のベリーが感染源とされており、これまでに10人がA型肝炎の症状が出ている。

回収されたミックスベリーは、中国産のストロベリー、ラスベリー、ブラックベリーと、チリ産のブルーベリーが混ざったもの。製品を扱った中国の従業員、またはベリーの洗浄に使った水がウイルスに汚染されている可能性がある。

厚生当局は15日、中国山東省にあるベリーの加工工場が汚染源であると指摘。専門家らは感染経路として、中国における労働者たちの不衛生な環境や水道水汚染の可能性が考えられるという。

リコールを命じられた「パティス・フード」は17日、1キロの中国産木いちごを回収した。取引先の中国企業とは「恐らく取引停止する」とコメントしている。

A型肝炎は、吐き気と高熱を発症する肝臓疾患。衛生環境の悪い地域で蔓延し、このウイルスに汚染した水や生の食品、また感染者の糞便などにより感染する。

(翻訳編集・佐渡 道世)