【大紀元日本5月11日】中国の投資家と豪州移民が過去1年間に、オーストラリアで購入した不動産の総額は80億ドルを超えたとされる。スイスの大手金融機関クレディ・スイスの7日発表の報告書は、今後6年間で同合計金額が600億ドルを超えると予測した。
地元有力紙シドニー・モーニング・ヘラルド7日付の報道は、同報告書の調査結果として、中国人は2013年~2014年の一年間に、総額87億ドルの豪州の不動産を購入し、同国の年間不動産取引総額の15%を占め、前年比60%増である、と報じた。
報告書は、2020年までの6年間に、中国から600億ドルが新たに豪州の不動産市場に流れると予測、過去6年間の280億ドルを大きく上回ることになる。
シドニーとメルボルンの不動産はもっとも人気が高い。その年間不動産取引総額70億ドルのうち、約8割の買手は中国人だという。価格対所得の比例でみる不動産割高感は先進国のなかで、上位常連都市である東京や、ロンドン、ニューヨークを超えた。
報告書は、「外国投資を規制する新規定は中国人の購入意欲を若干減らすが、影響は限定的だ」と見据えて、「中国経済は減速ムードだが、海外投資に奮起する富豪は依然として増え続ける(中略)。中国では120万人以上が100万ドル以上の資産を持っている。彼らは気軽にシドニーやメルボルンで住宅を購入できる」と終始楽観的な見方を示した。
(翻訳編集・叶子)
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