【大紀元日本6月4日】世界各国から集まった30人の青少年たちは1日、米西部のロサンゼルスから東部の首都ワシントンまで、米国横断総走行距離3000マイル(約4800キロ)の自転車リレーをスタートした。中国国内で弾圧を受けている伝統気功・法輪功愛好者の孤児を救出する活動の一端で、参加者たちは途中のニューヨークと終点のワシントンでそれぞれ潘基文・国連事務総長、米オバマ大統領を訪問し、同孤児救出活動への国際協力を嘆願する予定。
このリレーは「Ride to Freedom(自由へと向かう)」と名付けられた。中国、アメリカ、ドイツ、フランス、オーストラリアなど13カ国からの参加者30人は1日午前、リレー出発の直前にロサンゼルスの中国総領事館を訪れ、習近平国家主席宛ての公開嘆願状を渡そうとした。領事館側が受け取りを拒否したため、参加者たちは切手を貼り、総領事館向いの郵便ポストに投函した。
リーダーは米国在住のアニー・チェンさん(18)である。彼女は「1999年の弾圧開始後、中国で大勢の法輪功愛好者が強制収容され拷問で亡くなりました。その孤児のうち多くは家を失い、学校から締め出されて教育を受けられず、ホームレスになっています。私たちは彼らを国外に救出したいのです」とリレーの主旨を語った。
アニーさんが総領事館前で読み上げた公開嘆願状には、「父親でもある習近平主席は、苦難に陥っているこのような子供たちの事を思うとき、心が痛まないのでしょうか」との言葉が綴られている。
イランの大学を卒業したばかりという参加者は「この請願状はいま習近平主席の元に届くことはないでしょうが、いずれ、主席は知ることになります。そして、全世界が法輪功は無実であること、悲惨な弾圧の実態を知ることになります」と話し、国際社会に孤児救出活動への支持・支援を呼びかけた。
発起人の1人、米国人ケース・ウェアさんの話では、周囲の子供たちが「孤児のために何かしたい」と提案して、1年前から企画と準備をはじめた。「法輪功の友」という米支援団体がバックアップし、大型ワゴン車2台がリレーに同行し参加者たちの安全などを見守るという。ウェアさんの息子ザカリー君も同リレーに参加している。
リレーに参加するザカリー君 ((Ride to Freedomのフェイスブック)
記者が孤児救出活動の全容を訪ねたところ、ウェアさんは救出名簿に載った1人はすでに当局に身柄を拘束されたとの理由で、「彼らが安全の地を踏むまで、詳細を明かせない」と話した。
最年少参加者は香港からの11歳の少年で、取材で「少し緊張している」と洩らした。
活動の公式サイト http://ride2freedom.us
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