印豪両国初の合同軍事演習 中国けん制か

2015/08/28
更新: 2015/08/28

インドとオーストラリアは9月中旬にインド洋上で、初の合同軍事演習を実施する予定。インド洋を隠然と支配しようとしている中国をけん制するためとみられる。

両国政府の発表によると、対潜水艦作戦の訓練をも含む同演習は9月12日から約1週間、インド洋北東部のベンガル湾で行なわれる。豪側は巡視船、タンカー、潜水艦、AP-3C対潜哨戒機を、インド側は艦艇4隻、P-8ポセイドン対潜哨戒機の偵察機を投入する。

東西両洋を結ぶ主要な交易路であるインド洋を自国の影響圏だと主張するインドだが、近年、中国は沿岸諸国で大規模な投資を行うことで、これらの国々の港湾や空港を利用できるようになっている。昨年秋以降、中国の潜水艦がインド洋を公然と航行し始めた。インド政府の抗議に対し、中国側は「インド洋への特別な役割は認めるが、インドだけでインド洋の航海の安全を守れない以上、中国潜水艦の航行を許容すべきだ」と反論した。

豪国立大学安全保障専門家のブルースター氏は「中国政府の動きにインドは警戒すべきだ。他国海軍との協力関係を強化するほかない」と述べた。

今回の演習のほか、インド当局が10月にベンガル湾で米軍と毎年恒例の合同訓練「マラバール」を実施する予定、日本も招待を受けて加わるとみられる。

(翻訳編集・叶子)