英諜報機関MI6が翻弄される 中国ハニー・トラップ

2015/11/16
更新: 2015/11/16

英紙デイリー・スター日曜版が1日に伝えた情報筋の話によると、英国諜報局(MI6)長官はキャメロン首相に対し、中国の甘い罠(ハニー・トラップ)戦略は、「イスラム国」よりも重大な国家安全保障への脅威だと訴えたといわれる。

同紙によると、ハニー・トラップという、女性スパイの「色仕掛け」による諜報活動は、サイバー攻撃と並ぶ中国の2大スパイ活動であり、「中国のスパイは、より積極的に諜報機関の関係者とその家族を狙うだけでなく、諜報機関や安全保障部門以外の元政府関係者にも精力的に接近するようになってきた」とMI6が現役の関係者及び元関係者に警告メモを出した。

英紙ミラーが1日に伝えた情報筋の話によると、中国は機密情報を聞き出すために、「何百人もの美しい女性」を配備し、中年男性によく効く伝統的な「色仕掛け」で政府関係者や元政府関係者のビジネスマンを誘惑する。一夜を共にしても情報を聞き出せない場合、恐喝手段に出るという。

特に狙われているのは、中国本土や香港に定期的に訪れ、現地でビジネスやその他のことに関わっている英国の元会社役員や元政府関係者とされている。

(翻訳編集・佐渡 道世)