国際 米臨床腫瘍学会が発表

回復事例から見る治癒効果 がん患者に顕著な改善

2016/08/03
更新: 2016/08/03

法輪功を学習した末期がん患者に、延命効果や症状の改善、がんの完治など様々な臨床事例が見られたことを報告した論文が、米国臨床腫瘍学会(ASCO)に承認され、同学会のオフィシャルサイトで発表された。

ASCOは世界で最も影響力のある臨床腫瘍学会で、毎年開催される世界最大規模の学会には、全国から約3万人もの研究者が参加することでも知られている。

シカゴの大紀元特派員林沖によると、6月3日に論文の第一著者でスイスの製薬大手ノバルティスファーマの研究者、董宇紅博士が、シカゴで開催された2016年ASCO年次総会で、雑誌CUREの取材を受けた。同誌はがん患者を対象にして発行されている米国内最大級のがん関連情報専門誌。

董宇红博士(右二)はシカゴで開催された2016年ASCO年次総会の会場前で同僚たちと一緒に(本人提供)

董博士によると、研究対象は余命約5カ月と診断された末期がん患者152人。この患者らが法輪功の修煉を行ってから、患者の生存期間が当初の余命の10倍に相当する平均56カ月まで延びた。また研究期間の最終日に行われたデータ収集の際には患者152人中149名が良好な健康状態で存命していたほか、修煉の開始後、患者の97%にがんの消失が見られた。

特筆すべきは、法輪功の修煉を開始してから症状に何らかの改善がみられるまでの平均期間がわずか1.3カ月だった点で、さらに修煉の開始後、患者らの生活の質(QOL)も顕著に改善された。

董博士は、法輪功はがんの治療法として作られたものではないが、今回の研究で末期がん患者に対する延命効果や治療効果があることがはっきりと認められたと述べるとともに、今後もっと多くの研究者がこの研究に参加し、法輪功の治癒メカニズムを明らかにすることを期待していると今後の抱負を語った。

法輪功は佛家における修煉法であって、病気の治癒を目的とするものではないと明言されている。だが、今回のように現代医学では説明できない治癒効果が確かに存在することが、国内外の多くの学習者の実体験によって裏付けられている。

銃弾による足の複雑骨折が3カ月後に完治

豪州国籍の華僑で法輪功の学習者、梁大衛(デービッド・リャン)氏は、2004年6月28日に南アフリカ共和国で同国を訪問中だった中国共産党国家副主席曽慶紅を提訴するために車を走らせていたところ、中共工作員からAK-47銃で狙撃され、右足のくるぶしが複雑骨折という重傷を負った。病院からは右脚の切断手術を受けることを勧められた。

だがリャン氏が法輪功の修煉を続けたところ、3カ月後には患部が回復し、職場への復帰も果たした。この間同氏は、他のいかなる治療も受けていない。

2004年10月、南アフリカの最大メディアの一つ「Sowetan」が、3カ月で奇跡な回復を遂げた梁大衛氏を取材した(大紀元)

リャン氏の奇跡的な回復体験は、南アの最大メディアの一つSowetanがトップニュースで紹介されたほか、十数社のメディアに取り上げられ社会の大きな関心と反響を呼んだ。

同氏が最初に入院した南ア最大級の黒人系病院Christ Hani Baragwanath Hospitalの外科医ムーサ医師は、リャン氏の回復について、現代医学では説明しようのない奇跡的な治癒例だと興奮した面持ちで述べた。

難病ALS患者が絶望の淵から奇跡的に回復

自身も医者である汪志遠氏は1980年代に、イギリスの著名な理論物理学者であるホーキング博士と同じように筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症した。ALSとは、脳や末梢神経からの命令を筋肉に伝える運動ニューロン(運動神経細胞)が侵され、体中の筋肉がやせ細り、最終的には自力歩行や自力呼吸も不可能になるという病気で、治療法がなく、難病の一つに指定されている。

同氏は進行する一方の病状にあらゆる可能性のある治療法を試し、1995年米ハーバード大学医学部で仕事をしながらも治療法を探し求めたが、有効な治療法を見つけることができなかった。

絶望の淵に立たされていた同氏は、友人からの勧めで法輪功の学習を始めたところ、学習グループに参加した一日目から、不思議な現象が起こり始めた。体の中をなにか熱いものが巡りはじめ、わけもなく涙がこぼれ続けた。また、頻繁な尿意を覚えしかも大量に排尿するようになり、外出中には何度もトイレを探さなければならなかった。

1980年代に筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症した汪志遠医師は、法輪功の修練で3カ月で健康に回復した(大紀元)

3カ月後に病院で血液検査を受けたところ、正常な数値のわずか半分しかなかったヘモグロビンが、正常なレベルまで回復していた。55キロまで減少していた体重も75キロまで戻り、完全な健康体に回復していた。

米ボストン最大級の日刊紙、ボストン・グローブの記者は、汪氏の話を聞き付け取材に行った際に自分の目を疑った。なぜなら、汪氏がジョギングしているのを目の当たりにしたからだ。

 

 北京301病院の元院長夫妻も効果を実感

中国共産党人民解放軍第二軍医大学校長、北京解放軍301医院院長を歴任した定年退職高官、李其華氏の妻は、重病に侵され何十年も苦しんでいた。医療従事者だった李氏は妻のために最善の治療を施したものの全て徒労に終わった。だが妻が法輪功の学習を始めたところ、病は急速に回復に向かった。

李氏は法輪功に体を健康にする効果があることに驚き、1993年から自分でも修煉を始めた。すると妻同様、薬に頼らずに各種の持病が回復した。

自身や妻に起こったことを振り返り、法輪功は間違いなく本物の次元の高い科学だと確信した。同氏が感じたことや修煉で得たことは『原則不是科学研究的出発点、科学更需要探索和実践(原則は科学研究の出発点にあらず。科学は更なる探索と実践を必要としている』という文章にまとめられており、そこには「私はこれまで、人生観や世界観、医学における生命科学に関する問題、社会科学における問題を深く追い求め、思考を巡らせてきた。だがそれらは全て『転法輪(法輪功の主要な書籍)』を一読することで解決してしまった。私の思考次元が昇華したと言ってもよい」と同氏の法輪功に対する想いがつづられている。

中国国家体育総局が疾病回復率97.9%を確認

1998年5月15日、当時の中国共産党国家体育総局局長が法輪功発祥の地、吉林省長春市を視察に訪れた。

その後同年9月に国家体育総局が行った法輪功学習者12,553人に対する調査では、疾患が治癒した、またはほぼ回復した人の割合が77.5%で、症状が好転した人の割合20.4%を加えると、病気に対する治療効果が見られた人の割合が97.9%に達することが明らかにされた。法輪功を学習することで、医療費の大幅な削減が見込まれる。

台湾からの調査報告

2002年12月28日、台湾大学経済学部助教授の胡玉蕙氏が発表した調査報告により、一年間の健康保険証利用回数が1回だった修煉者の割合が修煉者全体の72%に上り、修煉を始める前と比べて利用回数が約半分となったことが明らかになっている。また法輪功の修煉を通じて禁煙に成功した人の割合は81%、禁酒を果たした人は77%、ギャンブルを止めた人は85%、ビンロウジ(嚙みタバコのように使われる嗜好品の一種)を止めた人85%と、不健康な生活習慣の改善に顕著な効果があることも認められた。

またこの研究では、法輪功が心理面や情緒面において良好な作用を果たすことも示された。修煉後の自身の健康状態に対する満足度も、修煉前の24%から78%へと大幅な向上が見られたほか、自身の日常生活への満足度も、修煉前の26%から81%へと顕著な変化が見られた。さらに33%の人が修煉開始以前に日常的な緊張や気持ちの落ち込みを感じていたが、修煉を行うようになってから、そうした心理状態に陥る人の割合がわずか3%まで低下したことも明らかになった。

中国の「歌王」の治癒体験

優れた業績を上げたため「国家一級アーティスト」と認定され「中国の歌王」の称号を持つ著名な歌手、関貴敏氏は、1983年にB型肝炎と早期肝硬変と診断された。当時39歳で、歌手として華々しく活躍していた矢先に一年間の休業を余儀なくされた同氏は、良医を求めてあちこちを訪ね回った。その後様々な気功も試してみたが、症状の改善は見られなかった。だが13年後の1996年春、友人からの勧めで法輪功の学習を始めたところ、同氏の病は奇跡的に完治した。

中国「国家一級アーティスト」として認定され「中国の歌王」の称号を持つ著名な歌手関貴敏氏は、神韻芸術団のテノール歌手としても活躍(大紀元)

関氏は現在、米国の神韻芸術団のテノール歌手として、各国で観客を魅了し続けている。今年3月2日、ニューヨークのリンカーンセンターで同芸術団が公演を行った際、同氏の独唱も披露された。澄み渡った歌声がホールに満ちると、観客たちはその高い芸術性に驚きの表情を浮かべて豊かな調べに聞き入った。

同氏をよく知る観客の1人は、この日の彼の歌声を聴いてこのように感想を述べた。「関氏の歌声は30年前よりも明るさを増しており、聞く人の心に染み込んでくる。彼が70歳を超えているなんて、誰も信じられませんよ」

(翻訳編集・島津彰浩)