日英研究チームは13日、マグマの蓄積量を観測し、日本で最も活発に活動している火山の一つ、桜島は将来30年の内に大規模噴火の可能性が高いと研究結果を発表した。
英BBC放送(14日付)によると、同国ブリストル大学やエクセター大学、日本の京都大学防災研究所付属火山活動研究センターの桜島火山観測所などによる共同研究チームは桜島の火口の下に蓄積しているマグマを観測したところ、毎年1400万立方メートルのマグマの蓄積が分かった。
エクセター大学のジェームス・ヒッキー博士はBBC放送に対して、「1914年に起きた大規模な噴火で、体積約1.5立方キロメートル(約15億立方メートル)のマグマが放出された」「われわれの計算では、一つの火山でこの量のマグマ蓄積には約130年間かかる」と述べ、将来30年の間に桜島は大規模噴火の可能性が高いとの見解を示した。
また、研究チームはマグマの蓄積ペースが加速しており、その量は現在定期的に起きる小規模噴火によるものを超えていると指摘した。
研究チームは日本政府に対して、噴火による災害対策計画を早期に策定するよう提案している。
一方、京都大学防災研究所の中道治久・准教授は「鹿児島市政府は最新の避難計画をすでに作成した」と述べた。
(翻訳編集・張哲)
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