中国税関総署が1月13日に発表した中国2016年貿易統計によると、ドルベースの輸出入総額は前年比で6.8%減少した。2年連続のマイナスとなった。米トランプ次期大統領の対中貿易政策や国内経済減速などで、17年の貿易見通しが引き続き不振の可能性が高いとみられる。
税関総署によると、16年の輸出額は前年比で7.7%減の2兆974億ドル(約241兆円)で、下げ幅は09年世界金融危機以降の最大幅となった。また輸入は同5.5%減の1兆5874億ドル(約183兆円)だった。
国務院新聞弁公室が13日に行った記者会見において、同署の黄頌平報道官は「世界金融危機後の世界経済回復力が依然と弱く、外需の低迷が16年貿易不振の主因だ」と示した。
黄報道官は欧州各国で予定されている大統領選や議会選挙、米国で新大統領の就任などを挙げ「国際環境が複雑で厳しい上、反グローバル化の流れが日々勢いを増している。我が国が最大の被害者だ」「国内経済の下振れ圧力が依然として大きい」と話し、17年の貿易見通しについて、不振が続く可能性が高いとの見解を示した。
黄報道官は「トランプ氏が大統領に就任後、われわれはその対外貿易政策を密接に注視していく」とトランプ氏の対中貿易政策に対する警戒感を示した。
(翻訳編集・張哲)
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