中国国際航空のエアバスA320旅客機が4日夜、香港国際空港を飛び立った直後に地上管制塔の指示からはずれ、あわや山に衝突するところだったことがわかった。
香港発成都行きのCA428便は4日夜、定刻よりおよそ1時間遅れて出発し、午後9時6分に離陸した。それからの2分間、地上管制塔が持続的上昇を指示したにもかからわず、約2800フィートの高度で既定飛行ルートから外れて左旋回し、大濠山方向に向かった。
航空管制官が反対方向への旋回、高度5000フィートへの急上昇を叫び続けたものの、同機は反応なし。大濠山に迫る直前に、やっと高度を急激に上げて、山体の上をギリギリに通過した。衝突事故は間一髪免れた。
香港国際航空の広報担当はメディアの取材に対し、今回の件は人為的ミスで、パイロットは地上管制塔の指示を、誤って聴き取ったか理解した可能性を示唆した。
中国国際航空は翌2日、パイロットが地上の指示に疑問を持ち、確認が終わらないまま、先に旋回してしまったと説明し、操縦ミスであることを事実上認めている。
(翻訳編集・叶清)
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