[ソウル 28日 ロイター] – 韓国は北朝鮮との緊張が高まる中、2018年平昌冬季五輪の治安確保に向けた追加措置を取る方針だ。複数の当局者の話や資料でロイターが確認した。
来年2月に冬季五輪が開催される平昌は北朝鮮との国境から80キロしか離れていない。
韓国国防省は冬季五輪会場に約5000人の武装した兵員を配備する。これは日本と共催した2002年サッカー・ワールドカップ(W杯)期間中に任務に就いた兵員2400人の2倍となる。
平昌冬季五輪の大会組織委員会はまた、北朝鮮によるハッキング攻撃に備え、民間のサイバーセキュリティー会社の選定作業を進めている。
同委員会は民間警備会社と契約する方針で、ロイターが確認した資料によると、大会期間中に毎日X線検査を実施するために約500人を動員できる会社を条件としている。
資料によればセキュリティー検査対策に200億ウォン(1760万ドル)、サイバーセキュリティー対策に追加で13億ウォンを割り当てている。
大会組織委員会の広報担当者はロイターに対し、韓国の情報機関である国家情報院(NIS)の当局者が治安対策を担当しており、政府のテロ対策センターと協力していると明らかにした。
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