[ブリュッセル 10日 ロイター] – 欧州連合(EU)のトゥスク大統領は10日、英国のEU離脱(ブレグジット)を巡る交渉で、英国がEUへの提案を大幅に改善せず、双方が年末までに合意できない場合、EUはブレグジット方針を見直す必要があると語った。
大統領は、来週ブリュッセルで開かれるEU首脳会議で、自由貿易協定と離脱後の移行期間に関する協議開始を求める英国の要請に他の27加盟国の首脳が応じる可能性を事実上、否定した。
大統領はブリュッセルで、英政府がEUとの「合意なし」の離脱に備えていることについて、EUは「合意なし」の場合の対応を検討していないと発言。「12月までに離脱交渉で(次の段階に進む前提である)『十分な進展』がみられることは可能だとまだ考えている」と述べた。
しかし、交渉が停滞したまま年末を迎える場合には、EUは英政府とともにブレグジット方針を見直す必要があるとの考えを示した。見直しが具体的に意味するところは明らかにしなかった。
ブレグジットを巡る英国とEUの第5回交渉会合は9日、ブリュッセルで始まった。11日には当局者による専門的な交渉が予定されている。
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