[国連 10日 ロイター] – 国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会は、北朝鮮から禁輸対象の石炭を運搬し同国に対する制裁決議に違反したとして、北朝鮮籍などの船舶4隻について、国連加盟国の港湾への入港禁止対象に指定した。このうち1隻は弾薬も運んでいたという。
ロイターが10日入手した文書で分かった。
文書によると、北朝鮮制裁委員会は、米国の要請に基づき、北朝鮮から禁輸対象物を運んだ4隻を10月3日付で入港禁止対象のブラックリストに掲載することに同意した。
対象となった4隻は、緊急時と帰港する場合を除き、国連加盟193カ国の港湾への入港が禁止される。
8月と9月に安保理が採択した北朝鮮制裁強化決議案に基づく入港禁止対象の指定は初めて。
国連のある外交官が匿名を条件に語ったところでは、制裁対象に指定された4隻と現在調査中の別の船舶4隻は北朝鮮産石炭の不正な取引に関与していた。
10月3日付の文書によると、米国は調査中の4隻についてブラックリストへの掲載要請を撤回。必要な調査が完了次第、委員会に報告するとした。
安保理は昨年11月、北朝鮮からの石炭輸出を制限し、今年8月には全面的に禁止した。
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