[チューリヒ 1日 ロイター] – スイス国立銀行(中央銀行)のツアブリュック副総裁は、国内不動産市場の過熱傾向にもかかわらず、スイスフラン高に対応するため低金利を続ける意向を示した。
同副総裁は、銀行の住宅ローン制限につながるマクロプルーデンス政策によるカウンターシクリカル資本バッファーが、住宅市場の過熱抑制に向け以前に増して重要になると指摘。これらの施策が「信用市場および不動産市場の勢いを過去3年、抑えてきた。しかし警戒を解除するには時期尚早だ」と述べた。
スイスの住宅価格は2000年以降、低金利も一因となり50%上昇している。
副総裁は金融安定リスクがあるが低金利を維持する必要があるとし、「国内金利水準の上昇はスイスフランの一段高につながる可能性がある。これは経済成長の鈍化や財・サービス価格への圧力の要因になる」と述べた。
その上で「世界的な低金利やスイスフラン高に鑑み、政策金利を低水準に維持することは金融政策の観点から必要だ」と述べた。
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