日本のおつまみの定番塩そら豆、中国の刑務所で加工か

2017/11/11
更新: 2017/11/11

日本でお酒のつまみとして親しまれている塩そら豆は、中国刑務所で生産されている可能性が出ている。

  法輪功公式サイト・明慧ネット11月5日の記事によると、河北省衡水市饒陽縣の看守所で囚人らは塩そら豆の加工に従事させられいる。日本輸出のための商品だと刑務官らは話した。

受刑者らの作業は特殊なナイフでそら豆の両端の皮を切り落とし、真ん中の皮だけを残すというもの。残された皮は帯のように豆に巻きつけ、これが古代皇帝の使用する帯と似ていることから、豆は「玉帯豆」と名付けられている。中国らしい発想で加工されたこの商品は日本アマゾンでも販売されている。商品ページに原材料の産地は中国と記載されている。

記事によると、受刑者らは毎日、長時間の作業を強いられ、ナイフで手が切れるのが日常茶飯事だという。作業が長く続くと指の傷口が化膿し、爪が剥がれてしまうこともある。白いそら豆が時々、血に染まって赤くなっていた。

2000ー04年、中国広東省の看守所と女子刑務所に投獄された馬艶さん(女、42歳)も監禁中、労働を強いられていたという。馬さんは造花、イルミネーションの電球の組み立て、洋服の装飾の取り付けなど様々な作業に従事していた。

「毎日16時間に及ぶ長時間労働についていた。ノルマを達成するまで働き続け、1日の労働が終わると、指は硬直してしまうほどだった」

「日本にきてから、加工していた花が紫陽花の造花だと初めて分かった。クリスマスが近づくと、店頭にラメが付いているポインセチアの造花が並ぶが、それとほぼ同じような商品も作っていた」

と馬さんは大紀元日本の取材に対して、このように話した。

商品のなかには大ヒットしたディズニー映画「ファインディング・ニモ」のキャラクターのぬいぐるみもあった。有名ブランドや高級品の加工があるため、時々メーカーから品質チェックと作業の指導が入るという。メーカーの従業員は「輸出用だから、取り扱いに注意しなさい」と警告していた。

中国の刑務所で受刑者は無償労働力として働かされている。人件費がタダなので、低価格で受注できる。

2012年、米国に輸入された中国製のハロウィングッズから中国強制労働収容所からのSOSの手紙が発見された。差出人は自分がこの商品を 作ったと述べ、中国の監禁施設で過酷な奴隷労働を強いられていると訴えた

2014年4月、ニューヨークの高級百貨店、サックス・フィフス・アベニューが使用する紙袋の中からも中国から来たSOSの手紙が発見された。

                           (李沐恩)