[ダブリン 17日 ロイター] – アイルランドのコベニー外相は17日、英国のジョンソン外相と会談し、英国の欧州連合(EU)離脱協議を巡り、貿易協定を話し合う次の段階に来月進める状況にはないとの認識を示した。
コベニー外相は「離脱交渉の第2段階に進みたいと誰もが考えているが、まだそうした状況にはない。国境の問題をはじめ非常に深刻な問題があり、これらをより明確にしなければならない」と指摘した。
EU離脱後も英国がEUの規制を全面的に順守することを望むが、それが不可能なら、英国は北アイルランドに関する問題に的を絞って解決を目指すべきと訴えた。
ジョンソン外相は、北アイルランドとアイルランドの国境を巡る問題の多くは英国とEUの将来の貿易協定に関連しているとして、離脱協議を次の段階に進めることが解決につながると主張した。
英政府は欧州連合(EU)離脱交渉でアイルランド国境問題を軽視していないと述べ、解決に向けアイルランド政府とともに取り組む姿勢を示した。
また、国境の取り扱いについて、管理強化を意味するいわゆる「ハードボーダー」には関心がないと強調した。
アイルランドがブレグジットの移行期間として4─5年を望んでいることに理解を示す一方、より短いスケジュールでの移行は可能とし、「今こそ交渉の第2段階への移行を急ぐ時であり、経済界に最終的な見通しを示すにはそれほど長くかからない」と述べた。
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