[メキシコ市 20日 ロイター] – 関係者によると、米国、カナダ、メキシコによる北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第5回会合で、カナダとメキシコは、自動車部品の使用率に関する米国の要求への反論を計画している。
交渉の状況を知る関係者が20日明らかにしたところでは、カナダとメキシコの交渉官は交渉最終日の21日に米国の提案への反対意見を示す見通し。
自動車部品の域内調達比率を定めた「原産地規則」は協定の最重要項目とされる。米国は自動車に関して域内部品の使用率を現行の62.5%から85%に引き上げ、米国製部品を50%使用することなどを要求しているが、メキシコとカナダはこれに応じる姿勢を示していない。
カナダ最大の民間労組Uniforのプレジデント、ジェリー・ディアス氏は、カナダの交渉官との協議後、自動車関連の原産地規則について「全員がさらに準備をする必要がある」と語った。
関係者によると、カナダとメキシコは21日に米国の提案を実行不可能だと却下した上で、この提案が北米の自動車産業にどのように打撃を及ぼすかを説明するという。
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