[モスクワ 4日 ロイター] – ロシア大統領府報道官は4日、プーチン大統領は昨年、米国の新たな対ロ制裁に対応しないことを自らの意思で決定したとし、フリン前米大統領補佐官(国家安全保障担当)の影響は受けていないとの見解を示した。
トランプ米大統領とロシアとの不透明な関係を巡る疑惑で米連邦捜査局(FBI)に虚偽の供述をしたとして訴追されたフリン氏は前週1日、虚偽供述を認め、モラー特別検察官が進める「ロシアゲート」を巡る捜査に協力する意向を示した。
米検察当局はフリン氏が昨年12月、当時の駐米ロシア大使だったセルゲイ・キスリャク氏と、オバマ米政権がロシアに対して導入した制裁について協議したとしている。
当時、プーチン大統領はオバマ政権下で導入された制裁措置について、トランプ政権下でどうなるか様子を見るために直ちに対応しないとの姿勢を示していた。
これについてロシア大統領府のペスコフ報道官は記者会見で、「プーチン大統領は自分自身の考えに従って決定した」とし、フリン氏がロシアに対し直ちに反応しないよう要請したとされることは認知していなかったと指摘。フリン氏は当時のキスリャク駐米大使に何かを要請できる立場にはなかったと述べた。
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