[シカゴ 13日 ロイター] – 医学雑誌ランセットに掲載された米疾病対策センター(CDC)のリポートによると、季節性インフルエンザの世界での死者数は流行するウイルスの型によって幅はあるものの、年間29万1000─64万6000人という。
CDCのこれまでの試算は25万─50万人だった。
CDCは上方修正の理由を明らかにしなかったが、今回の調査は世界の保険当局と共同で行われ、以前に比べてより広範囲で多様な国々のサンプルに基づいていると説明した。
インフルエンザによる死亡率が最も高いのは最貧困地域と高齢者。75歳以上の高齢者とサハラ以南の住民の間で、インフルエンザに関連した呼吸器疾患で死亡する確率が最も高くなっている。
米国立アレルギー・感染症研究所によると、今年の南半球の冬にはオーストラリアでインフルエンザ感染による入院と死亡者の数が記録的高水準となった。ワクチンの効果が10%にとどまったという。
このことから米当局は、今年同じワクチンを使う北半球の冬のインフルエンザシーズンは特に厳しくなると予想している。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。