グアテマラのエルサレムへの大使館移転、イスラエル首相が歓迎

2017/12/26
更新: 2017/12/26

[エルサレム/グアテマラ市 25日 ロイター] – グアテマラのモラレス大統領が在イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移転する意向を表明したことを受け、イスラエルのネタニヤフ首相は25日、モラレス大統領に「神の祝福あれ」と歓迎の意を示した。

モラレス大統領は24日、フェイスブックの公式アカウント上で、イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移すよう指示を出したことを明らかにした。

ネタニヤフ首相は25日、「私の友人、モラレス大統領とイスラエルおよびグアテマラの両国に神の祝福あれ」と語った。

国連総会は21日に開いた緊急特別会合で、トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都に認定した決定を無効とする決議を賛成多数で採択した。決議には、米国とイスラエルに加え、グアテマラや隣国ホンジュラスなど一部の国が反対票を投じていた。

グアテマラやホンジュラスにとって米国は重要な支援国であり、トランプ大統領は同決議案に賛成票を投じた国への金融支援を打ち切る構えを示していた。

パレスチナ通信によると、自治政府のマリキ外相は、モラレス大統領は重大な国際法違反を犯すことで自身の国を歴史の流れに逆行させている、と批判した。

グアテマラ、ボリビア、チリ、コロンビア、コスタリカ、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、ハイチ、オランダ、パナマ、ベネズエラ、および、ウルグアイは、1980年までエルサレムに大使館を置いていた。

ただ、イスラエルが1980年に国会で、エルサレムを永久の首都とする法律を成立させたことを受け、国連安保理がエルサレムにある外国大使館の退去を求める決議を採択、各国はテルアビブに大使館を移していた。

Reuters