[ワシントン 17日 ロイター] – トランプ米大統領は17日、ホワイトハウスでロイターのインタビューに応じ、中間選挙を控えた今年は共和党の過半数議席を維持するため選挙戦の支援に尽力する方針を明らかにした。ただ、中間選挙に向けた党内の予備選には関与しない可能性を示唆した。
大統領は「共和党議員を増やす必要があるため、その支援に1週間のうち4─5日を充てるつもりだ」と発言。「真の政策課題を実現させるには共和党議員を増やす必要がある」と述べた。
また、共和党の予備選で特定の候補者を支持することはないと示唆。代わりに、11月の中間選挙で民主党が奪還を目指す共和党の過半数議席を維持することに専念するとみられる。
昨年のアラバマ州上院補欠選挙の予備選では、大統領が支持した候補が保守強硬派の候補に敗れている。
11月の中間選挙では上院の34議席、下院の全435議席が争われる。民主党が過半数を確保するには上院であと2議席、下院であと24議席増やすことが必要。
トランプ大統領は昨年12月に成立した共和党主導の税制改革法案について、減税効果を実感した有権者の間で今後評判が高まるとの見方を示した。また、共和党政権下の株高についても選挙戦の宣伝材料にする計画を明らかにした。
トランプ大統領の選挙支援は共和党にとって、もろ刃の剣となる可能性がある。ロイター/イプソスの調査では、トランプ氏の支持率は全国的におおむね40%を下回る。また、選挙戦にトランプ氏が関与することで、不支持を表明したい民主党有権者の投票率が押し上げられる可能性がある。
ただ、大統領には資金集めで党に貢献できる道もある。
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