[パロアルト(米カリフォルニア州) 17日 ロイター] – ティラーソン米国務長官は17日、カリフォルニア州スタンフォード大学でのイベントで、対北朝鮮制裁の効果が表れ出していると述べ、中国による圧力を評価した。
ティラーソン氏は、圧力を続けることで北朝鮮がやがて核・ミサイル開発を巡る交渉のテーブルに着くと確信していると述べ、情報活動や脱北者などから「こうした制裁が本格的に苦痛を与え始めていることを示す多くの証拠を得ている」と説明。
また、日本近海に100隻以上の北朝鮮漁船が漂流し、乗組員の3分の2が死亡したとの日本政府の情報にも言及し、「食料不足のために冬期の漁に送り出され、十分な燃料もないまま出発させられているようだ」と語った。
一方、バンクーバーで16日開かれた北朝鮮問題に関する20カ国外相会談に参加しなかった中国については、ティラーソン氏はその役割を強調し、制裁に対する中国の支持が「これまで決してなかった」ほどだと評価した。
また、韓国との南北対話を支持する考えを示し、「きっかけを作る最初の努力になるかもしれない」とする一方、「何も生まれない可能性もある」と述べた。
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