[ニューデリー 25日 ロイター] – インドのモディ首相は25日、首都ニューデリーで、東南アジア諸国連合(ASEAN)と首脳会議を開き、海洋分野での協力関係強化で一致した。周辺地域で影響力を拡大する中国をけん制するのが狙い。
インド外務省の高官は、記者団に対し「(インドとASEANの首脳は)海洋分野での協力拡大に向けたメカニズムを確立すること」で合意したと述べた。
このほか、インドとASEANが共通して直面する従来の課題や従来とは異なる課題への対応についても議論したとしたが、詳細には言及しなかった。
首脳会議には、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問、インドネシアのジョコ大統領、フィリピンのドゥテルテ大統領らが出席した。
インドは、ここ数年に周辺国で港湾施設や発電所を建設するなど影響力を拡大する中国を警戒。東南アジア諸国との経済関係強化を模索している。
ただその取り組みは、依然として中国に後れを取っている。中国は2016─17年のASEANとの貿易規模が4億7000万ドルとインドの6倍以上だ。
モディ首相はASEAN諸国との関係強化に取り組むと表明。貿易はすでに「25年間に25倍」に拡大したと強調した。
また「投資は堅調で、伸びている。貿易関係をさらに強化し、経済界の交流促進に向け取り組む」と述べた。
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