[ワシントン 11日 ロイター] – ペンス米副大統領は11日付の米紙ワシントン・ポストのインタビューで、北朝鮮との外交的な関与を拡大することで米韓が合意したと述べた。まず韓国が北朝鮮と対話した後、前提条件なしで米朝対話が行われる可能性があるとした。
ペンス副大統領は韓国で9日に開催された平昌冬季五輪の開会式に出席。米国に帰国する際の専用機内でインタビューに応じ、米政府が北朝鮮に対する「最大限の圧力」は維持する一方、対話の可能性にはオープンだとした。
副大統領の発言は、これまで北朝鮮に対して主に強硬姿勢を取ってきた米トランプ政権が、外交的な選択肢をより前向きに検討していることを示唆している。
副大統領は「北朝鮮が非核化への有意義な一歩とみなされる行動を取るまで圧力は低下しない」とした上で、「対話を望むのであれば、われわれは応じる」と語った。
同紙によると、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領はペンス副大統領に対し、北朝鮮が非核化に向けた具体的な取り組みを示さなければ経済・外交的譲歩はしないと北朝鮮に明確に伝えると述べた。
ペンス氏は記者団に対し、北朝鮮の核開発を受けた孤立化を巡り、日米韓の姿勢が完全に一致していると述べた。
ホワイトハウスと韓国大統領府からのコメントは現時点で得られていない。
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