[ケープタウン 15日 ロイター] – 南アフリカのズマ大統領の辞任表明から一夜明けた15日、ラマポーザ副大統領(65)が新大統領に選出された。同氏は、汚職撲滅に取り組み、国民の期待を裏切らないよう懸命に職務に当たると強調した。
2019年の総選挙(訂正)までが任期となる。
ラマポーザ氏は、経済再生や雇用創出に加え、はびこる汚職の撲滅や根強い人種や格差の問題への対応など、困難な課題に直面する。
同氏は議会で「汚職に絡む問題や、国有企業の問題、政府による利益誘導の問題などが(改革の)対象になる」と述べた。
南アは昨年、09年以来のリセッション(景気後退)に陥った。失業率は27%と、ズマ氏の大統領就任前年の22%から上昇している。失業率を引き下げ、格差や社会不安の種となる貧困を改善するためには、成長の加速が必要だ。
ズマ政権での一連の汚職や失政で不満を募らせる有権者や投資家の信頼感を回復することも課題となる。
ラマポーザ氏は16日に初めての施政方針演説を行う。
ズマ氏の辞任を受け、南アフリカの株価は一時約5%上昇。通貨ランド<ZAR=D3>も対ドルで約3年ぶり高値に上昇した。
*本文2段落目の「大統領選」を「総選挙」に訂正します。
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