スウェーデン出身とみられるネットユーザーが2015年3月に動画サイト「YouTube」に投稿した動画で、時速300キロの中国北京ー上海高速鉄道に乗車した際、コインを窓側の台に立てても「9分間も倒れなかった」と述べた。また中国の高速鉄道の揺れは少なく、乗り心地が非常に良いとのコメントを残した。
中国メディアらはこれ以降、他の外国の観光客らのコメントに基づいて、中国の高速鉄道の技術力の高さを自画自賛する報道を繰り返した。
ポータルサイト大手・騰訊網は21日「なぜ日本の新幹線ではコインは立たないのに、中国の高速鉄道では立ったのか」と題した記事を掲載し、日本の新幹線より中国の高速鉄道のほうが技術力が進んでいると主張した。
その記事について3644件のコメントが書き込まれた。高速鉄道の技術を自慢するメディアに対して、冷めた目で見るネットユーザーが多かった。
「高速鉄道の技術はすべてではない。国民のマナー意識の向上こそが国力の強さのカギだ。高速鉄道ではよくマナー違反行為を目にする」
「毎日自慢するのをやめなさい!日本人は60年代にすでに新幹線を造った。中国のCRH2A2001号~2015号の動車(最高時速200キロ)は日本から輸入したもの!まず(高速鉄道の)復興号をよくしてから自慢しなさい」
「でたらめな記事だ。日本は島国だから、鉄道軌道のカーブが多く、真っすぐになっているところが少ない」
また、「南京から北京まで(の高速鉄道では)、立たなかった」「福州ー厦門高速鉄道に乗ったけど、コインは立たなかった」などと反論するネットユーザーもいた。
一方、騰訊網の記事は、中国の高速鉄道の揺れが少ない原因は、技術イノベーションの向上のほか、直線的な高架橋と振動減少効果のある無バラスト軌道技術を大規模に導入したことにあるとした。
同記事はまた、日本のコインは中国のコインと比べて軽いため、「高速鉄道で、日本のコインを立てるのは難しい」との意見を持つネットユーザーのコメントを紹介した。
(翻訳編集・張哲)
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