[ローマ 11日 ロイター] – 関係筋によると、イタリアのマッタレッラ大統領は、連立政権樹立に向けた打開策で合意できずにいる各政党間の調停役を担う人物を指名する可能性がある。
同大統領は12─13日に各政党と第2回目の連立協議を行う。
3月4日に行われた総選挙ではどの政党も過半数に達しないハングパーラメントとなった。五つ星運動が単独で第1党に躍進した一方、極右政党「同盟」率いる右派連合が最大勢力となった。
関係筋は、各政党がマッタレッラ大統領との協議で予想通り妥協しない姿勢を維持した場合、大統領の次の一手は、調停に向けてより柔軟な非公式協議を行う誰かを指名することかもしれないと語った。
大統領は、上下院の議長や憲法裁判所の判事といった重要な機関での職務を担う人物を指名する可能性がある。
関係筋らは、今月行われる南部モリーゼ州と北部フリウリ・ベネチア・ジュリア州での地方選までに協議の行き詰まりが打開される可能性は低いとみている。
五つ星運動はモリーゼ州を制することに期待を寄せており、同盟はフリウリ・ベネチア・ジュリア州で圧勝する見通し。そのため、両政党とも選挙戦中の妥協に消極的なようだ。
五つ星運動のディ・マイオ党首は、独連立政権が結んだような政策合意を同盟か中道左派の民主党(PD)とまとめる案を支持しているが、同盟、PDともこれまでのところ、この提案を拒否している。
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