[シンガポール 25日 ロイター] – アジア時間の取引で原油先物価格はしっかりと推移している。ただ、米原油在庫・生産の増加を背景に、前日つけた約3年ぶりの高値からは若干押し戻されている。
0020GMT(日本時間午前9時20分)時点で、ブレント先物<LCOc1>は前日比0.2%高の1バレル=74.02ドル。前日付けた2014年11月以来の高値(75.47ドル)から小幅下落している。
米WTI先物は前日比0.2%高の67.84ドル。4月に入り、2014年終盤以来の高値(69.56ドル)をつけた。
多くのアナリストは、2014年から始まった相場の低迷は終わり、アジア地域を中心とした堅調な需要などで原油価格は持続的な上昇局面に入りつつあるとみている。
先物仲買業者FXTMのリサーチ・アナリスト、Lukman Otunuga氏は「市場のセンチメントはコモディティーに対して一段と強気に傾いている」と述べた。ただ、原油価格の上昇は中東の政治的リスクによるところが大きいため持続性を巡り懸念があると指摘。米シェールオイルの増産が原油価格を引き続き圧迫していると説明した。
米国石油協会(API)の週間統計(4月20日までの1週間)によると、原油在庫は110万バレル増の4億2910万バレルだった。
米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)は25日に週間石油統計を発表する。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。