[ソウル 6日 ロイター] – 北朝鮮政府は6日、先月の南北首脳会談で北朝鮮が非核化を目指す意向を表明したことは米国が主導した北朝鮮に対する制裁や圧力の成果ではないとし、世論を誤った方向に導かないよう米政府に警告した。
米国は北朝鮮の核・ミサイル開発プログラムを阻止するため、同国にさまざまな制裁を科してきた。
4月27日に10年以上ぶりに開催された南北首脳会談では、両首脳は「朝鮮半島の完全な非核化」を目指すと表明したが、実現に向けた具体的な措置は示さなかった。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)は6日、米政府は非核化の表明が米国による制裁や圧力の成果だと主張して「世論を誤った方向に誘導している」と指摘。米国は韓国に戦略兵器を配備したり、人権問題を取り上げたりすることで北朝鮮を故意に挑発すべきではない、とする北朝鮮外務省報道官の発言を伝えた。
KCNAはまた、平和を愛する北朝鮮の意思を弱さの表れと米政府が誤解し、軍事面などでの圧力をかけ続ける場合、朝鮮半島の非核化につながらないと警告した。
トランプ米大統領は南北首脳会談の開催後、過去の米政権の過ちは繰り返さず、非核化が実現するまで北朝鮮に最大限の圧力をかけ続ける方針を示している。
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