[ハバナ 8日 ロイター] – 国連中南米カリブ経済委員会(ECLAC)は8日、米国がキューバに科している金融・貿易の「不公正な」禁輸制裁措置により、キューバは過去60年にわたって合計1300億ドルの経済損失を被っているとの試算を明らかにした。キューバ政府も同様の推定を公表している。
キューバの一党支配と反体制派の弾圧については、米国と多くの同盟国が批判しているが、旧ソ連崩壊以降米国の禁輸に対する国際社会の支持はほぼ失われている。国連は1992年以来毎年、圧倒的多数で禁輸制裁措置の解除を求める決議案を可決している。
2014年、米国とキューバの歴史的な国交回復を受け、オバマ前米大統領は1962年に発動された同措置を緩和。しかしトランプ大統領は昨年、渡航と貿易に関する規制をふたたび強化した。全面解除には米議会の承認が必要。
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