[アンカラ 4日 ロイター] – イランの最高指導者ハメネイ師は4日、米国が一方的に離脱を表明したイラン核合意が無効になった場合、ウラン濃縮活動を加速させるとし、準備を整えるよう国内担当機関に指示したと明らかにした。
トランプ米大統領は欧米など6カ国とイランが結んだ2015年の核合意について「一方的で最悪」だと批判し、先月離脱を表明した。
英仏独の欧州3カ国は核合意維持に向け、米制裁によるイランの経済的打撃の回避策などを模索している。
ハメネイ氏はテレビ演説で、核合意を結んだ英仏独や中国、ロシアがイランの経済的利益を守ることができなかった場合にウラン濃縮活動を加速させるため、準備を整えるよう国内の担当機関に指示した、と語った。
トランプ米大統領は、イランへの要求のひとつとして、15年の核合意に含まれなかった弾道ミサイル開発の中止を求めている。
一方、ハメネイ氏は「一部欧州諸国は防衛ミサイル開発の制限を議論しているが、それは夢に過ぎず、実現することは決してない」と断言した。
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