[東京 15日 ロイター] – 萩生田光一・自民党幹事長代行は15日、ロイターとのインタビューで、米朝首脳会談について「方向性が合意できたことは大きな成果」だったと述べた。拉致問題に関しても、北朝鮮側が解決済みとの従来の主張をしなかったことは交渉に応じるというメッセージだとし、「今後、日本が拉致問題をきちんとテーブルの上で話し合う環境は整ってきた」と語った。
トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長がシンガポールで12日に行った史上初の首脳会談について、共同声明に弾道ミサイル廃棄や非核化プロセスへの言及がなく、それを批判する声がある。
だが、萩生田氏は「ファーストコンタクトで、まずは、これからも会って話をすると決めたことだけでも、トランプ大統領が北朝鮮をテーブルに引きずり出すに十分な会談だった」との認識を示した。
拉致問題では「当然、日朝首脳会談も必要になってくる」とし、今後の米朝の核・ミサイルに関する協議の動向を見ながら、拉致問題も絡めていくことが重要だとした。拉致だけを話し合うのではなく「全部一緒にスクラムを組んで、前に押していかなければならない」と述べた。
(宮崎亜巳、Linda Sieg 編集:田巻一彦)
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