[東京 15日 ロイター] – 衆議院内閣委員会は15日、安倍晋三内閣が今国会の重要法案の1つと位置づける統合型リゾート(IR)施設の整備法案を賛成多数で可決した。衆院本会議での採決は週明けになる見通し。
ギャンブル依存症などへの懸念を緩和するため、入場回数を週3回、28日間で10回に制限するなどの内容も盛り込み、依存症問題の深刻化を重視する公明党などに配慮する内容となっている。
野党側は、依存症問題への対応が十分ではなく、地域振興や雇用創出の効果についても疑問点が多いとし、法案成立阻止を掲げ、与野党対決法案の1つとして注目されてきた。
立憲民主党など野党側は、13日に内閣委員会の山際大志郎委員長の解任決議案、14日には同法案を所管する石井啓一国土交通相の不信任決議を提出。委員会採決の先送りを狙ったが、それぞれ与党の反対多数で否決された。
同法案の衆院本会議での採決は、野党側への配慮もあり、来週に先送りされた。
(竹本能文 編集:田巻一彦)
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