[ソウル 17日 ロイター] – 韓国の聨合ニュースは17日、米韓が今週、「大規模」軍事演習の中止を発表すると報道した。北朝鮮が非核化の約束を守らなかった場合は再開することが前提という。聨合ニュースが政府筋の話として報じたところによると、中止の対象になるのは大規模な合同演習のみで、日常的な軍事訓練は対象外となる可能性が高い。
トランプ米大統領は先週の米朝首脳会談後、米韓軍事演習を中止する意向を表明していた。
大統領の発言直後、在韓米軍は演習中止の指示はいっさい受けていないと言明し、韓国当局者はトランプ氏の発言がどの演習を指しているのか把握しようとしていると述べていた。
一方、韓国の文在寅大統領は14日、北朝鮮が非核化措置を誠実に実行した場合、北朝鮮に対する軍事圧力について柔軟に対応する必要があるとの見解も示していた。
軍事演習の中止は北朝鮮が長年求めてきた措置だが、トランプ大統領は17日、演習中止は自身の主導によるものだと主張。「交渉期間中の『戦争ゲーム』中止は私が求めたことだ。なぜなら、非常に多くの費用がかかる上に、誠実な交渉中に悪い雰囲気をもたらすからだ」とツイッターに投稿した。
米韓が予定する次の大規模軍事演習は「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」。
聨合ニュースは17日、韓国と北朝鮮が14日に板門店で開いた将官級軍事会談で韓国が北朝鮮に対し、迫撃砲を南北軍事境界線から30─40キロ離れた位置に移動するよう求めたとも報じた。
聨合ニュースによると、韓国国防省はこれを否定したという。
同会談を巡っては、韓国大統領府の報道官が15日、板門店を試験的に武装解除することを北朝鮮側が提案したと明らかにしている。
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