大阪北部で震度6弱、2人死亡 工場やJR・私鉄に影響

2018/06/18
更新: 2018/06/18

[東京 18日 ロイター] – 18日午前7時58分ごろ、近畿地方を中心に強い地震が発生した。気象庁によると、大阪府北部で震度6弱、京都府南部で震度5強を記録した。震源地は大阪府北部、地震の規模はマグニチュード6.1、震源の深さは10キロと推定されている。NHKによると、大阪市内で1人が死亡した。また、共同通信は大阪府高槻市内で小学校の壁が崩れ、下敷きになった女児(9)の死亡を確認したと伝えた。

安倍晋三首相は同日午前、人命第一で政府一丸となって対応していくとの見解を表明した。早急に被害情報の把握に努め、被災者の救命、救護に全力を挙げるとし、適時適切に正確な情報を国民に提供していくと述べた。

政府は地震発生直後、首相官邸の危機管理センターに官邸連絡室を設置した。

関西電力<9503.T>によると、美浜・高浜・大飯の3原発で異常はない。NHKは、福井県の敦賀原発1号機、2号機についても異常は感知されていないとしている。ただ、経済産業省によると、大阪府内の約17万戸で停電している。

一方、大阪府堺市でシャープ<6753.T>と鴻海精密工業<2317.TW>が共同運営する液晶工場「堺ディスプレイプロダクト」は稼動を停止。同社によると、地震による損害は確認されておらず、運転再開に向け最終チェックを行っている。シャープのその他の関西地区の工場は通常稼動しているという。

また、トヨタ自動車<7203.T>の子会社、ダイハツの池田工場、京都工場が稼働を停止している。再開については、めどを含め確認中という。

交通機関にも大きな影響が出ており、大阪府内を中心にJR西日本<9021.T>の在来線全線と阪急など私鉄各社が運行を止めている。東海道、山陽新幹線は米原─岡山間で止まっている。

*内容を追加しました。

 

(田巻一彦)

 

 6月18日、午前7時58分ごろ、近畿地方を中心に強い地震が発生した。気象庁によると、大阪府北部で震度6弱、京都府南部で震度5強を記録した。震源地は大阪府北部、地震の規模はマグニチュード6.1、震源の深さは10キロと推定されている。写真は、気象庁のデータをもとにロイターが作成したグラフィックス(2018年 ロイター)

 

Reuters