約7万トンの米国産大豆を積んだ貨物船、ピーク・ペーガソス(Peak Pegasus)が12日、中国大連港に入港し荷降ろししたことが分かった。米中貿易戦がぼっ発以降初めてだ。
7月6日、米政府が340億ドル(約3兆7591億円)相当の中国製品に対する25%の追加関税措置を発動した。この日、中国当局も、大豆を含む米国製品に対して同規模の報復措置を実施した。
ピーク・ペーガソスは、高い関税を避けるため、米中双方が関税措置の実施前に、中国の港に停泊する予定だったが、間に合わなかった。このため、12日大連港に入るまで、約5週間中国の外海で徘徊(はいかい)していた。
ロイター通信によると、中国国営食品備蓄企業、中国儲備糧管理集団有限公司(Sinograin、シノグレイン)が、大連港で荷降ろしされた7万トン米国産大豆の25%輸入税、600億ドル(約6兆6338億円)相当を支払うという。
シノグレインの担当者はロイターに対して、港の混雑が原因で荷降ろしが延期されたと主張した。しかし、大連港側は「6月以降、混雑はなかった」とした。
一方、中国語版Twitter「微博」では、中国のネットユーザーらは、国営企業が追加関税を納付することについて、「関税は最終的にわれわれに転嫁される。結局、(当局の)制裁措置の対象は中国国民だ」と相次いで批判した。
なかには、当局が米国産大豆の輸入をストップし続けると、中国の大豆不足が深刻化するとの意見もあった。
(翻訳編集・張哲)
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