中国湖南省衡陽市衡東県で、現地時間12日午後7時半ごろ、地元の広場にいた群衆に車が突っ込んだ。車から降りた男がその後、刃物で住民らを切りつけた。地元当局は車を運転していた男の身柄を拘束したと発表した。また、当局の情報によると、13日午前10時まで11人死亡、44人負傷したという。
いっぽう、地元住民らは大紀元の取材に対して、事件当時、運転手のほか、さらに二人の男がいて、そのうちの一人が広場にいた住民を切りつけたと証言した。
別の住民も容疑者3人を目撃したと証言した。警察がもう一人の身柄も拘束したとのうわさも出ている。
また、親族に負傷者がいるという男性は、死者は12人、負傷者も少なくとも50人以上と死傷者が当局の発表より多いと指摘した。
事件目撃者によると、12日夜広場は散歩している住民や「広場舞」と呼ばれるダンス愛好者でにぎわっていた。1台の赤いSUV(多目的スポーツ車)が突然、猛スピードで広場中央にいる群衆に向けて突っ込んだ。
中国メディアによると、運転手の男は地元出身の54歳で、麻薬販売罪や窃盗罪や傷害罪などで、過去複数回の逮捕歴がある。社会への報復で事件を起こしたと、中国メディアは伝えた。
インターネット上に事件当時の動画が掲載された。広場には負傷者とみられる多くの人が横たわり、悲鳴が上がる様子が映っている。
(記者・簫律生/顧暁華、翻訳編集・張哲)
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