[上海 23日 ロイター] – 中国国営の新華社通信によると、2017年には首都・北京市の人口が20年ぶりに減少した。
新華社が北京市当局の公式統計を引用して伝えたところでは、17年の北京市の常住人口は2170万7000人で、前年比2万2000人減少。同市の市街地6区の人口は2016年から17年までに3%減少した。
1998年以降、北京市では人口が60%超増加し、エネルギー消費は2倍以上に、車の数は3倍以上に増加した。
北京市は2016年、人口を2020年までに2300万人以下に抑制する対策を講じると表明。交通渋滞や資源不足、住宅価格上昇を緩和する取り組みの一環として人口抑制に取り組んでいる。
具体的な人口抑制策としては、隣接する河北省や天津市と経済を統合し、一部の大学や政府機関、企業の市外移転を可能にする措置や、河北省に経済特区「雄安新区」を設置して北京から「非首都機能」を移転させる計画などがある。
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